ゆずのブログ 〜知的障害のある子の育児やその他いろいろな話〜

特別支援学校に通う知的障害(中等度)の子ちーちゃん(現在10歳)を育てる親。 上の子もいてわりと年齢は上ですが、障害児ママとしては初心者。ちーちゃんの将来が1番の心配。

移動支援サービスを結局利用できなかった

知的障害(中等度)の子どもを育てています。

知的障害があるため、交通ルールを理解して自分で目的地へ移動することはできません。
だから、どこへ行くにも付き添いや送迎が必要です。

これまで、親である私が仕事があるので、子どもに余暇活動や習い事をさせたいと思ってもなかなかさせてあげられず、子どもは、学校・放課後デイサービス・自宅を往復する日々でした。
しかし成長するにつれ、将来的な居場所作りも見据えて、本人も憧れているスポーツをさせてあげたいと思うようになりました。
しかし送迎や付き添いをどうしようかと思っていたところ、「移動支援」という外出支援サービスがあることを知りました。


移動支援は、障害のある人々の外出に付き添ってくれるサービスです。
障害者の方々の「通院」や「日々の買い物」などの生活に必須の行動だけでなく、社会参加や余暇活動への付き添いも頼めるそうです。

 

私は、この移動支援サービスを利用して、子どもが、障害児向けスポーツ教室に参加できたらと思いました。

しかし結果的に、移動支援サービスを利用することはできませんでした

 

その理由はいくつかありましたが、一番大きかったのは、公共交通機関かタクシーでの外出の付き添いしかできないと言われたこと(交通費やタクシー代は実費)


私の知識不足で、移動支援サービスを行っている事業所の車での、送り迎えをお願いできるのだと勘違いしていました。


公共交通機関と言っても、ここは電車が整備されている都会ではなく、車が移動の中心の田舎であり、公共交通機関といえばバスしかありません。
しかしバスは便数が非常に少ないし、路線もちょうどよいのが無く、ものすごく遠回りしなくてはならない。実質、バスでの移動は現実的でない。

 

でも、毎週タクシー代を何千円も使って、移動支援サービスを頼むのは敷居が高い。
(中等度の障害であるため、タクシー割引などもほとんど無い。)


結局、仕事を減らして、親が送迎するしかないという結果になりました。

 

他にもいくつか理由がありましたが、おいおい書いていきたいと思います。

 

元々子どものためにフルタイムを辞めてフリーランスになった私ですが、子どものために何かしてあげたいと思うたびに、どんどん仕事時間が制限されていき、収入が減っていきます。
移動支援サービスを利用し、仕事はできる限り減らさずに、子どもの希望するスポーツ教室通いを実現したいと思いましたが、叶いませんでした。

これは障害児の親だからというだけではなく、ワーキングマザーに共通する問題だと思います。
私自身、障害のない上の子の時、自分が仕事があるので、習い事をさせられないという悩みがありました。

しかし障害のない子は、成長すると、習い事の最中の付き添いが不要になっていき、最終的に自力で習い事に通うことができるようにもなるので、成長と共に悩みが解消される部分がありました。

しかし障害のある下の子の場合は、送迎や付き添いが必要なくなる将来は、考えられない。。

 

移動支援などの外出支援サービスは、様々な方がそれを活用して恩恵を享受している、素晴らしいサービスかと思いますが、私たち家族にとっては、結局使うのが難しかったです...。

悲観的な気持ちになってしまいました。