ゆずのブログ 〜知的障害のある子の育児やその他いろいろな話〜

特別支援学校に通う知的障害(中等度)の子ちーちゃん(現在10歳)を育てる親。 上の子もいてわりと年齢は上ですが、障害児ママとしては初心者。ちーちゃんの将来が1番の心配。

療育開始年齢は遅かったな〜

周囲には、1〜2歳から療育を開始したという方も多くいらっしゃいます。
一方、我が家の知的障害(中等度)の子ちーちゃんが、療育を開始したのは、4歳になる直前でした。

 

もちろん子供も障害の内容も事情もそれぞれ違うので、療育開始年齢が違うことは当然なのですが、親である私自身は、0歳から発達が遅いと感じていました。
うちに上のきょうだいがいるのと、ちーちゃんと同い年の子が身近にいて、日々、比較対象がそばにいたからです。
ちーちゃんは、首がすわるのもハイハイもつかまり立ちも言葉も何もかも遅く、抱っこした時の感じも、反応も、全然違っていました。

 

当時、保育園に預けていましたが、保育士さんからは何も言われませんでした。今思えば、保育士さん側から親に言うことなんてできないですよね。

 

たまに会う親戚のおばさん方は、「ちょっとゆっくりなだけだよ〜普通だよ〜」と言っていました。これもまた、今思えば、それ以外言えないですよね。親戚とはいえ、他人が「この子は障害があるのでは?」なんて言えませんよね。

 

そして1歳半検診で医師に発達の遅れを相談しましたが、まだわからないと言われました。一応、聴力や視力の検査にも行かされましたが、異常なしとのことでした。

 

当時の私の気持ちとしては、おそらく末っ子だからというのもあって、障害があるかもという不安より、障害があるのに対応が遅れて将来に影響があったらどうしよう!という不安の方が大きかったです。

 

ここで行動力のある親御さんならいろいろな行動をされると思うのですが、私は当時仕事があるという言い訳があったり、行動力が弱かったり、専門家が異常なしと言うのだから、素人の私があれこれ動いてはいけないのかも?と思ったりして、そのまま時間が過ぎました。

 

今思えば、親が家庭で療育的なことをするという選択肢もあったと思いますが、当時はそんな知識はありませんでした。また、仕事を言い訳に、何もせずでした。
(ただ、保育園で楽しく過ごせたと言うのは、幸いでした。手厚くかわいがってくれた保育士の先生方には、今でも感謝しています。)

 

そして3歳半検診。この時点ではできないこともはっきりしてきていたし、親からもいろいろ訴え、やっと市の発達相談につながり、県内の通所療育施設の一覧をもらいました。

 

ここでまた、自分が仕事をしているということが影響しました。
預かり時間が長く、送迎付きという条件が必要でした。
また、身近に祖父母や親戚がいない環境のため、万一(例えば親の入院とか)に備えて土日も預かり可能という条件で探すと、かなり絞られました。
また複数見学に行く時間もなかったので、即決に近い形で療育施設を決めました。

 

そして通所するようになってから、たまに様子を見に行っていたら、違和感が出てきました。
なんとなく、ちーちゃんより軽度の子が多く、また、生活訓練よりも、言葉やソーシャルスキル的な訓練が重視されているように見えました。(素人の私の見え方なので、間違っていたかもしれませんが〜)

しかし、ちーちゃんには、トイレや衣服着脱、食事などといった生活面で、専門家による指導、訓練が必要だと感じていました。この子に親が教えるのは無理だなーと思っていたので。

 

当時、市の発達相談には月1回通っていたので、そこで相談すると、生活訓練に重点を置いている別の療育施設を教えてくれました。
そこは大変人気で、入るまでに1年かかりました。
その1年の間に、自分自身も少しずつ働き方を変えて、その療育施設の送迎をできるようにしました。
そして就学前の2年間だけ、週3日間、その療育施設へ通うことができました。

 

その療育施設は、食事のトレーニングのため、各子供のこだわりや成長に合わせて、個別に量や形状を変えた給食も完備されている(弁当持ち込みとかは不可)というところでした。
1歳や2歳から通っている子が多かったです。
ちーちゃんは、そこへ通っている間に、トイレ、衣服の着脱、食事、薬を飲むといった様々な面で、大きく成長しました。

 

過去は戻らないし、今更考えても仕方ないのですが、もっと早くその療育施設で療育していたら、何か変わったのかな?と、時々考えます。
早くから通っても、最終的には同じだったかもしれないけれど。その2年間が、たまたまちーちゃんの成長のタイミングとちょうど合致したから、大きく成長したのかもしれないけれど。
でも、時々、ふと思います。

 

ちなみに、1〜2ヶ月だけ、「言葉の教室」という名前なのですが、英語の幼児向けタブレット教材でトレーニングをする、という場所に行くという経験もしました。
「言葉の教室」という名前から想像するのと内容が違い過ぎていたので、1〜2ヶ月で行かなくなりました。
その「言葉の教室」は、発達相談を受け付ける病院の敷地内で行われていて、言葉の遅れがあるお子さん向けと聞いて行ったのですが、なぜ英語だったんだろう?
今でも不思議で仕方ありません...。